【うつ状態のココロ】退職

あれから私は会社に出勤することは どうしてもできなかったので

退職を決意した。

しかし、篠田さんだけに連絡をするのはどうしても嫌だった。

メールの文面でも分かるほどの 契約条件をちらつかせた パワハラ、モラハラを受けていたので

メールすらも嫌だったのである。

しかし、休職がない業務委託。 退職することで心が良くなるかもしれない。

メンタルクリニックの先生に うつ状態にあり、療養を要する という診断書を出してもらった旨を伝えることにした。

実際のメール

篠田さん お疲れ様です。 ⚪︎⚪︎です。

急遽お休みを頂き、 ご迷惑とご心配をおかけいたしました。

耳鳴りと突発性の難聴が悪化してしまい、 脳神経外科も受診いたしましたが 脳や神経などが原因ではありませんでした。 精神的な原因も考え、 精神科を受診いたしました。 結果、うつ状態にあり、 休養を要するという診断を受けました。

現状、出勤や制作が 困難な状態なのですが、 案件のみなさまに ご迷惑をおかけすることになり 業務へも支障を来すので、 家族とも相談の上、退職の意向があることを お伝えする為に連絡いたしました。

大変申し訳ございませんが 明日以降も引き続きお休みを頂きます。

必要な手続き等に関しまして ご迷惑をおかけいたしますが よろしくお願い致します。

夜分遅くに失礼致しました。

-------------

その後、篠田さんから了解の旨のメールが届き手続きを進める。

しかし、とんでも無いことに、 出勤できないと言っているのに

直接秘密保持の契約書に判子を貰わなければいけない 荷物を取りに来て欲しい 会社の鍵を返しに来て欲しい

など、 嫌がらせのように、会社に来いと連絡がくる。

この人は、自分が原因だと分かっていないのか? それとも分かっていて、まだ論破したいのか?

本人がすっきりしないから 直接話そうという魂胆なのかもしれない。

郵送で全てできるやりとりだからだ。

私は耐えかねて 他の代理の人を立ててもらうか 本社の人間と直接やりとりできないかと お願いした。

もちろん篠田さんには言わずに…。

なぜなら、今まで何度も篠田さんを仲介に入れずにやろうとして、何度も阻止されてきたからだ。

今回は、阻止されては困る。 篠田さんとメールするだけで、吐き気と頭痛と耳鳴りがひどくなる一方だった。 私はもう限界だった。

【うつ状態のココロ】家族の支え

人が最も傷つく時は
故意に汚い言葉を浴びせられることではなく
最も身近な存在に否定されることだと思う。


家族の理解

私は一緒に住んでいる恋人がいた。
前職でも一緒だった為
とても理解してくれていた。

そして何より、篠田さんの元同僚であり
新しい会社に誘ってくれたのもこの人だ。
だからこそ、いつも味方でいてくれた。

しかし、
このうつ状態がはじまったとき
不安定な自分は
励ましの言葉も
今後どうしていくのかの話し合いも
思うようにできず
大声で喧嘩してぶつかった。

それは、この「うつ状態」という、
心の状態の最も悩ましいところである。

先のこと、未来のこと、今後のこと
前向きなことを急かすことで
明るい気持ちになるどころか
真っ暗になるのだ。

いま、悩んで苦しんでいる自分に
頑張って頑張って病気になっている自分に

今後のことに関することは何も出てこない。


そんな私を
本当に少しずつだけど、それを理解していってくれた。
ただ、相手にもうつな気持ちがうつる。

元気な私を知るからこそ、この状態を理解できないことが多い。

以前の私を知らない人は、もともとそういう人だったのだろうで終われる。

でも、いつも側にいたからこそ
相手が、目に見えない
人に理解されない病に侵された時

家族や恋人も一緒に理解して向き合わなければ
一緒に病に負けてしまうのだと思う。


でも、理解してくれた。
時々傷つくことは言う
ぶつかることもある。

でも、理解できずに否定されるよりも
本気で向き合ってくれる人が一番側にいてくれることが
とてもとても心強く
安心できた。



そして、実家にいる母に
泣きながら電話した時もそうだった。


母は、中学の時から女手ひとつで私を育ててくれた。
どんな時も一番理解してくれて
味方でいてくれる人。

お母さんは、
あなたの良いところを潰してしまうような所に無理していなくていいよ。
いつでも帰ってきていいよ。
少し休んだらいいよ。

て、そう言ってくれた。


私がこうやって、ブログとして
記録できるのも
そういう味方が居てくれたから。


だから、ここまで、気持ちを取り戻すことができた。



ドラマでよくいう

世界中のみんなが敵でも
たった1人でも味方がいるだけで
人は生きていける

本当に、その通り。
間違いなく、うつ状態の人に必要なのは

急かすことなく
否定することも
未来の話を多くは語らず
気長に気長に
良き理解者であり続けること。


そして、ネットで書いてある知識だけの注意事項を忠実に守ろうとして
逆に自分を追い詰めたりしないこと。

頑張れと言ってはいけないという知識だけ、先行している人が多いけれど
一緒にゆっくり根気よく頑張っていこうという思いや、愛情があれば
自分を否定してる言葉には聞こえないと思う。

反対に、
感情を殺した事務的な文面でも
そこにうつ状態の人を思いやる気持ちがなければ
傷ついてしまう。


うつ状態とは、
とても繊細になるのではなく
人の想いを裏も表も全て見えてしまう
そんな状態なのだと思う。








人気ブログランキング うつ状態へ

【うつ状態のココロ】初めてのメンタルクリニック

あなたは精神疾患があります。


と、はっきり言われてしまうと
ますます不安になり
本当に重度の精神疾患になって
立ち直れないのではないかと
思って、なかなか受診できずにいた。


でも、もし、同じ気持ちで悩んでる人がいたら、私はきちんと伝えたい。


メンタルクリニックに早めに受診するべきだ。

一番最初の先生は普通ですと言われるかもしれない
二番目の先生は精神疾患だとはっきり言って追い込む人かもしれない

でもいい先生は必ず必ずいる。


私は運が良かった。
たまたま立ち寄ったカフェから一番近い病院は、とてもいい先生だった。


問診

メンタルクリニックは、事細かなアンケートが用意されている。
待ち時間が長く感じる人もいるかも知れないけれど、これをきちんと書いたり、気持ちを落ち着かせる時間が充分に必要なのだと考えた方がいい。

私もありのままを書いた。

主な質問は、
  1. 症状(具体的に。また時期も細かく。)
  2. 発病のきっかけだと思うもの
  3. 気持ちが楽になる時はどんな時か
  4. 気持ちが暗くなるのはどんな時か
  5. 今までの受診歴、診断、治療、結果
  6. この病院に希望すること(他の病院に行った場合は、病院を変更した理由など)
  7. そして、裏面に聞いて欲しいこと、書きたいことを何でも書いていい。
こんな感じだったと思う。



院内

重度の人は少ない病院を選んだ。
精神科には、認知症や、目も当てられないほど重度の人がいると
自分自身も気が滅入ってしまうから
私はメンタルクリニックと表示されているところを選んだ。

私の選んだところは、大きい病院ではないが、若い人やサラリーマン風の人がいた。みんな静かで、深くゆったり座れるソファーに座っていた。
そのせいかとても穏やかな気持ちで待てた。





診察

先生は白髪交じりの優しいおじいちゃん先生はだった。
診察室というよりは、学校の校長室や応接室のようだった。

気持ちを考えてか正面には座らない。
先生の横に座る形で、ここでも深く座れる椅子が用意されていた。

先生はあらかじめ、私が書いた問診の内容を、しっかりも読んでくれていた。
その内容に私も付け足すように答える。

「耳鳴りっていうのは…人が話すことが聞こえたりするわけじゃないよね?
先生は、超能力は診れないだよ」

先生は優しくにっこり微笑んだ。


先生の優しいジョークに
なんだか安心して私はボロボロと泣いてしまった。


今までのこと
体に起こった症状
会社のこと

とても上手に伝えられたとは言えないけど、先生は全て聞いてくれた。

「大丈夫。いまならまだ、ゆっくりだけど心は戻ってくるよ。
あなたの症状は、うつ状態といって、うつ病になる前の状態。重度の精神疾患を持つ人は、今起きている物事に関係ないことでも不安に感じるんだよ。
たとえば、犬が3回吠えたから不安だとかね。
あなたは、確実に発病しているけれど、すぐに療養すれば大丈夫だよ。

ただ、先生には出してあげれない薬があるんだよ。
それは会社を休んだり辞めたりすること。
きっとそれが一番の処方箋になるはず。


先生は優しくそう話してくれた。


人気ブログランキング うつ状態へ

【うつ状態のココロ】会社に行けない…

耳鳴りは消えず、耳鼻科に再受診したが、聴こえが悪化していた。
聴力の低下が著しい。
薬をメニエールなどの治療にも使われるものに変更。突然のめまいなどに備え、運転や電車の乗り降りなどに気をつけるように注意を受けるほど、難聴が悪化。


原因は不明の為、脳神経外科も受診した。MRIの検査をしたが異常はなし。
検査だけで¥6000もの出費…。

なぜ、自分に起きている異常は、彼らのせいなのに、負担は自分にしかないのか。訴えようか。本社に告発しようか…など…負の気持ちがたくさん湧いた。



週が明けても会社に行ける状態ではなくなった。

どこからともない不安感でとても行けない。


会社を休んで、私はメンタルクリニックを探すことにした。


オススメの病院は待ち時間が長いそうだ
待ち時間が早くも先生が最低だと評価されているところもあった

私はカフェに入店し、そこから一番近い病院に行くことにした。
連日の通院で疲労がすごく、動悸も激しくて遠くの病院には行けない。

すぐ近くに病院があるようなので、私はそのメンタルクリニックに向かった。

精神科は初めてだったので、とても不安な気持ちだった。
でも、どこにも原因がないと他の先生は言っていたが、私はどこかでわかっていた。精神的なものかもしれない。

でも、その診断を受けるのが怖くて、他に原因があるのではないかと探していた。

でも、、

自分でなんとか頑張ろうとしても
そんな気持ちをかき消すように
ごーーーっと不安の波と悲しみの気持ちが押し寄せてくる。
動悸も頭痛も胃痛も、耳鳴りも、
薬を飲んでも良くならなかった。


ここが最後の砦だった。
私は初めて精神科の受診を決意した。

【うつ状態のココロ】まるでそこには私は居ないようだった


会社に行く気にはなれなかった。
でも頑張って行った。

負けになるのが嫌だった。

理不尽な圧力に屈したくなかった。



田中さんは何事もなかったように、わーわーと男だけで騒いで話している。彼もメールの返信を見ているはずだ。目撃者なのに、当事者なのに、、

彼は、結婚を控えていた。
なんとそれを理由に給料の交渉をしたと自慢していた。
あり得ないことだ。給料の交渉をすることは悪いこととは言わないが、同僚に話すべきことではない。
奥さんになる人が働かないんだと会社に話して、更新したようだが、実際は共働きするらしい。会社に嘘をついているのだ。
そんなことで、この人に役割を与える会社にも不信感が強い。

それに、篠田さんも、加担しているのだ。

会社の椅子に座るだけでも、惨めな気持ちになった。まったく仕事が進められない。

もうすでに全ての社員に、自分の昨日のやりとりは筒抜けな気がした。

耳鳴りもひどくて、全ての物音が気になり、うるさかった。

トイレに行くと涙が止まらなかった。


唯一安らげる昼休みに、同僚に愚痴った時、言葉が出てきづらく、なにも考えることができなかった。

とにかく、じぶんがいない方がいい気がした。



次の日、篠田さんがきた。

私の横を通るたびに激しい嫌悪感で吐きそうだった。

篠田さんも何事もなかったようにしていたが、

田中さんは14時に出勤すると連絡しておきながら、15時に遅刻してきた。
ほとんど仕事もせず、結婚式の話ばかり。

何事もなかったように流れる時間に、

私はそこにはいないかのように扱われていたし、

自分もそっと息を潜めていた。


ずっと、泣いていた。
帽子を深くかぶり、大きめのストールに埋もれて仕事をして、退勤までの時間を過ごした。。。


もう、限界だった。

耳鳴りの音は夜も眠れない音になっていた。

【うつ状態のココロ】発病の引き金


私は、業務委託の契約で半年間仕事をし、評価をしてもらい、契約社員になるか、この会社では難しいか判断してもらう約束だった。

更新の日に近づいても何も連絡がない。
そろそろですよね?とこちらから聞くしまつ。

更新日ギリギリになって、ようやく篠田さんと面談することになった。


結果、業務委託契約の延長だった。

理由を尋ねた。
私の作業内容に不備はないという。
会社の体制が変わるのを理由に出された。

解雇になった会社と同じである。

なぜか私たちのせいじゃないという。

ただ、コメントを求めても
そんな答えなのは、きちんとした評価をできないのは、どんな仕事をしてどんな活躍をしていたか、何も見ていないから答えられないのだろう。

次の契約ではどういうところを見るのか、自分はどういうところを気をつければいいか聞いた。

篠田さんは
・前職っぽく、この会社のやり方や動きに合っていないこと
・制作物は8割できているが、もっと質を高めること

をあげた。
これは前回も同じことを言われている。
もっともらしく聞こえるが、これこそが、作業自体を見ていない証拠だなと思った。
また働きやすくしようとか、良くしようと動くと必ず圧力で止めるのも篠田さんだった。新しい風は受け入れない。
私はそういうのを口を出す立場にないということかもしれない。でも、自分の働く環境を誰も整備しようとしないのであれば、自分から動くしかないと思っていた。


また、彼は、いつも前職の動きが抜けていないという否定ばかりする。
制作物も良くするために、見直す表を作ったが、これはいらないと言われ、制作物に直接FBすることもないのに、8割できているが…というコメントを半年後に言われるのは不自然にも感じる。

というか、私の不信感が強くて、何もかもその場の言い訳に聞こえていた。
説得力がまるでない。信頼関係がないからだ。そして、築くことが出来なくてもいいというら考えなのだろう。

さらに驚くべきことに、契約を更新しても今後3ヶ月で評価をするのは、私がもっとも信頼していない、田中さんだという。
さすがに私はそれは納得できないと伝えた。作業の経験も、精度も何もかも、彼の方が劣っている。ましてや社会人としての常識も無く、遅刻してくる、報告連絡相談すら怠る人に評価を受けたくなかった。
それは会社の体制と一点張り。
彼の下で働かない選択も会社内でできるはずなのに、選択肢すら与えないのか。

私は、契約を保留にして、考えさせて欲しいと持ち帰った。

辞めるときは2ヶ月前に会社に提示するとあったが、契約書が届くのが遅かったので、解除も1ヶ月前の提示で問題ないか確認した。
篠田さんは私が辞めるかもしれない…と、その時思ったかもしれない。


それから、篠田さんの私に対するあたりは
ますます強くなった。
辞めてもいいという扱いに変えたのかもしれない。


私は、契約を更新することを決めた。
生活ができない為…新しい道を探すにしても時間が欲しかったからだ。

普通は契約時がどうなるかはギリギリに伝えたりしない。考える時間も与えさせないのかもしれない。



発病のスイッチ


仕事には必ず期限がある

その期限に変更があれば、連絡するのが当たり前である
しかし、ある日、私の担当していた作業の期限が変えられていた。
管理上では私は作業が遅れ、期限に間に合っていないことになっている。

田中さんからは、事前に作業の期限は田中さんが決めるという連絡が来ていた。

が、それが決定される前に、田中さんに振られていた仕事だ。


その変更をよく確認しなかったから気づかなかったのだろう、今回は納品が遅れるということで連絡しておく。これからはきちんと期限を確認するように。

と田中さんに言われた。

私が確認ミスをしたのではない。
彼の連絡ミスが大きく占めている。
さらに、気づいたのも私である。
彼は遅れていると気づいても連絡もしてこない。

私は評価に、期限を守ること、があげられている。守らないわけがない。評価に影響があるところを、彼のせいでミスにされたのだ。これほど不満なことはない。

毎日提出している日報に、
報告連絡相談がないためのコミュニケーションによるミスで納期が遅れた。
連絡する手段に問題がある。
私も気づくのが遅れた、反省している。
と書いた。


直接言っても、響かないが、
本社のメンバーも見る日報に書けば、
彼を納得させることができる。
今後こんなこと起きないようにしたいと思った。
起きたことをありのまま報告した。


ただ、頭に血が上って書いたので、支離滅裂なところもあったかもしれない。


そんなメールに返信が来た。
夜中の12時を過ぎていた。

篠田さんからだった。


これは誰にあてたものですか?
連絡手段に不満があるといえば、それを採用した人は嫌な思いをするのでは?
バカにしてるんですか?
反省はとってつけただけですよね?

という内容だった。。


あえて、本社メンバーは外し、私と田中さんと他の社内メンバーに見える形でこのような返信が来た。

それはとても、威圧的で、嫌悪感のする内容だった。

私のメールも幼稚だったのかもしれない。

しかし、それにしたって、
夜中の返信。圧力的な内容。事実確認を周囲にしたわけでもなく否定。私がバカにしてるという勝手な解釈。


ましてや、これは篠田さんにあてたものではない。現状起こった問題を書いているだけだ。

これほど非難される必要はあるのか??

その日、
とてつもない動機に襲われ、2時間かけてなんとか謝罪のメールを送った。

泣きながら寝た。
いや、寝れなかった。まったく寝れなかった。

明日が憂鬱で仕方ない。


これが、発病の引き金になった。


【うつ状態のココロ】少しずつ出ていた症状

 少しずつ、私の小さな我慢は散り積もっていたのか、身体に変化が現れた。


耳鳴り

片耳だけ、低い音の耳鳴りが突然現れた。両耳に耳栓をしたような閉塞感ある。すぐに耳鼻科に受診したが、原因不明。しかし聴力も低下していた。薬を処方してもらい様子を見た。


便秘と下痢

ずっとずっと出ない日が続いたら、
ずっとずっと下痢が続く日が続いた。
もともと便秘することは多かったかもしれないが、これほど不安定なことはなかった。

生理不順

20代で初めて生理が一カ月して以上遅れた。こんなことは今までになかったことである。


頭痛

激しく痛む時がある。頭痛薬を飲むがなかなか治らない。ずきんと脈打つように、片方だけ痛む。


趣味にも手をつけない

ずっと続けていた趣味にも、気持ちが進まなかった。
私はこの趣味を生きがいにしていたので、それが手につかない自分に対して、自己嫌悪していた。